WBC・IBF世界J・フライ級王者。防衛戦のナパ・キャットワンチャイ戦、メルチョル・コブ・カストロ戦(再戦)を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」
ウンベルト・ゴンザレス(メキシコ)
身長155cm:スイッチヒッター(両構え)
①ウンベルト・ゴンザレス 2R KO ナパ・キャットワンチャイ
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1992年)
(ダウンシーン)
1R:連打でナパがダウン
2R:ナパが4度ダウン
(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。オリンピック金メダリストの金光善(韓国)をKOして二度目の防衛に成功したゴンザレス(33勝(25KO)1敗、26歳)。三度目の相手はあのナパ・キャットワンチャイ(タイ、25歳)。階級を上げて二冠王を目指すナパはWBC8位で、これまで15勝(8KO)2敗1分。日本でもおなじみの選手がアメリカのリングで強豪ゴンザレス相手にどんな試合を見せるか? カリフォルニア「グレート・ウェスタン・フォーラム」(ゴンザレスのホームグラウンド)での一戦。1R、共にサウスポースタイルで右ジャブ。足を使うゴンザレス。ナパは一発ずつパワーを込めた打ち方で右フックを振るう。左フックが効いて後退したナパにゴンザレスがラッシュ。ワンツーからの連打でナパがダウン。この左フックが尾を引き、2Rには何度もダウン。最後は強烈な左アッパーに沈んだ。ゴンザレスが頑丈なコブシで圧勝。左フックを食うまではナパも悪くはなかったが、結局倒されるのは時間の問題だったか。その後、ナパは王座返り咲きどころか負けが込み、キャリアを終えた。)
②ウンベルト・ゴンザレス 12R 判定 メルチョル・コブ・カストロ
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1992年)
(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。ゴンザレスの四度目の防衛戦。相手は前王者でWBC1位のカストロ。ゴンザレスと同じメキシカンで小柄なサウスポー。タフネスが売り。共通点が多い者同士の一戦。場所はおなじみ「グレート・ウェスタン・フォーラム」。共に足でリズムを取って右ジャブ。ゴンザレスは左ストレート、カストロは右フックを狙う。大きな力の差は感じられないが、ゴンザレスが攻めの姿勢でカストロは受けに回っている印象。接近戦では共にフック。判定は3-0。ゴンザレスがディフェンス&攻めで勝利。カストロは残念な選手。タフなのに妙に慎重で引いてしまうクセがある。右フックからの左ストレートなど良いパンチを持っているのにもったいない負け方だった。)
「その後のゴンザレス」
カストロと決着をつけたゴンザレス。遂にマイケル・カルバハルと念願の「100万ドルマッチ」。しかし、ダウンを奪ったが、逆転KO負けで王座陥落。再起二連勝(いずれも判定勝ち)。カルバハルに判定勝ちし、雪辱。WBC王座を奪回するとともにIBF王座獲得。
0 件のコメント:
コメントを投稿