WBA世界フライ級王者。速いワンツー、ボディ打ち。元世界王者と世界王座防衛戦。井岡弘樹戦、張英淳戦、レオ・ガメス戦を紹介します。
セーン・ソー・プロエンチット(タイ)
身長168cm:オーソドックス(右構え)
①セーン・ソー・プロエンチット 10R TKO 井岡弘樹
(WBA世界フライ級タイトル戦、1995年)
(ダウンシーン)
10R:左フックで井岡がダウン
(感想:セーンがタイトル防衛。三階級制覇を狙う井岡。井岡はグリマン戦(WBA世界フライ級タイトル戦)のときと比べると右ストレートのパワーが増した印象があるが、セーンはスピードがあり、バランスも良く、ディフェンスも上手い。互いに打ち合う接近戦。井岡が連打をまとめるシーンも。しかし最後は強烈な左フック。立ち上がったがフラつく井岡を見てレフェリーが試合ストップ。セーンがパワー、パンチのキレなどで総合的に上だった。)
②セーン・ソー・プロエンチット 12R 判定 張英淳
(WBA世界フライ級タイトル戦、1996年)
(感想:セーンがタイトル防衛。張はこれまで全勝。韓国J・フライ級王座、東洋太平洋J・フライ級王座を獲得している。1Rからアグレッシブな張。忙しく上体を動かしながら右ストレート、接近して左右フック、ボディ攻撃。セーンはいつものように距離を取ってジャブ、ワンツー、接近戦では左右フック、ボディ打ち。良い右ストレート、左フックを打ち、時折ヒットさせる張だが、左右フックを連打する疲れる攻め方。6R、11Rには連打でチャンピオンを追い込むシーンも見せるが、セーンがキレイなジャブでポイント上、優勢。判定は3-0。セーンがジャブ、ディフェンスで勝利。セーンが相手を圧倒したわけではないが、パンチの正確さ(特にジャブ)で見た目の印象が良かったように映像では見えた。なかなかよく頑張った張。後、チャッチャイ・サーサクン(ユーリ・アルバチャコフから王座奪取)の持つWBC王座に挑戦したがKO負け。世界は獲得できなかった。)
③セーン・ソー・プロエンチット 12R 判定 レオ・ガメス
(WBA世界フライ級タイトル戦、1996年)
(感想:セーンがタイトル防衛。小柄なガメスは二階級制覇王者(ストロー、J・フライ級)。セーンとは階級が違うと感じるほど体格差があるが、実にパワフル。打撃戦。小さいガメスが1Rから強打をヒットさせる。激しい打ち合いが続き、12R終了。判定は2-1。接近戦ではガメスも良かったが、離れた距離ではセーンが長いパンチで優勢だった。)
デビッド・グリマン戦、ヘスス・ロハス戦、アキレス・グスマン戦
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