2022年6月1日水曜日

「タイのストレートパンチャー」セーン・ソー・プロエンチット①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBA世界フライ級王者。速いワンツーが武器。デビッド・グリマン戦、ヘスス・ロハス戦、アキレス・グスマン戦を紹介します。

セーン・ソー・プロエンチット(タイ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)

セーン・ソー・プロエンチット 12R 判定 デビッド・グリマン

(WBA世界フライ級タイトル戦、1994年)

「タイのストレートパンチャー」セーン・ソー・プロエンチット①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:セーンがタイトル獲得。「ポーン・キングピッチ二世」と呼ばれるセーン。これまで全勝。初めてリングに上がったのはムエタイの試合で、10歳の時だったという。国際式(プロボクシング)での二戦目で世界ランカーを判定で下して注目を集めたのが後の成功の原点となった。王者グリマンはベネズエラの選手で日本でもおなじみ。井岡弘樹をTKOで下してこの王座を防衛しており、ちょっと線が細いがキレイなアウトボクシングをするタイプ。長いパンチ(ジャブ、ストレート、ロングフックなど)を使うセーン。グリマンはジャブ、連打で攻めるがディフェンスされてしまう。判定は3-0でセーン。見栄えのいいセーンの長いパンチが評価されたか。グリマンは良い選手だがセーンのディフェンス作戦にしてやられた感じ。後、グリマンは重要な試合を落とし脱落。これが最後の世界戦となった。セーンとの再戦がなかったのが少し残念。)


セーン・ソー・プロエンチット 12R 判定 ヘスス・ロハス

(WBA世界フライ級タイトル戦、1994年)

「タイのストレートパンチャー」セーン・ソー・プロエンチット①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:セーンがタイトル防衛。セーンの初防衛戦。WBA4位のロハスはベネズエラの選手。かつて自身が持っていたタイトルに挑戦。共に左が得意なボクサータイプ。ジャブの打ち合い、左右フックで接近戦。中盤以降は精力的な連打でセーンが優勢。10R、セーンの連打でロハスのマウスピースが落下し、ロハスは相手に背を向ける。レフェリーストップになってもおかしくないシーンだったが、レフェリーのスタンリー・クリストドーローはストップすることもなく、試合を再開させる。12R終了。判定は3-0。中盤までは一進一退であったが、より若くエネルギッシュなセーンが終盤に連打で押し切った。左の名手であるロハスに左での打ち合いで負けなかったセーン。左が得意なロハスにとってはこの敗北は悔しいものだったに違いない。)


セーン・ソー・プロエンチット 12R 判定 アキレス・グスマン

(WBA世界フライ級タイトル戦、1994年)

「タイのストレートパンチャー」セーン・ソー・プロエンチット①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:セーンがタイトル防衛。タイで行われた試合。WBA1位グスマンは元王者でベネズエラの選手(何とかセーンから王座を奪い返したいベネズエラ。いわゆる「オプション」の関係でベネズエラが送り込んできた相手と戦うことになったのだろうが、これで三連続でセーンはベネズエラ人と対戦。後にもベネズエラ人の挑戦を受けるなど、セーンはベネズエラ(および日本)に縁がある選手だった)。グリマンに王座を奪われた男であるグスマンとしてはセーンを倒して間接的にグリマンに雪辱したいところ。1R開始から接近戦を仕掛けるグスマン。セーンはそれに応じる。互いにフック連打、ボディ攻撃。手数が多い。セーンがワンツー、右ストレートからの左フック。グスマンはいつものようにタフネスと豊富なスタミナを利用したしつこい攻撃を見せるが、一発のパワーに欠ける。最後まで接近戦が続いて12R終了。判定は2-0。王者がディフェンス&右ストレート、左フックで僅差の勝利。セーンはリズミカルな良い選手ではあるが、パワーが少し足りない。グスマンがそれほどパンチがある選手でなくてラッキーだった。) 

セーン・ソー・プロエンチット②

金容江戦、ダニー・ヌネス戦、エバンヘリオ・ペレス戦

井岡弘樹戦、張英淳戦、レオ・ガメス戦

アレクサンドル・マムトフ戦、ホセ・ボニージャ戦、アルト・マシムバエフ戦、辰吉丈一郎戦

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