世界4階級制覇王者。L・フライ級時代のオマール・サラド戦、オマール・ソト戦、マヌエル・ヒメネス戦を紹介します。
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)
身長160cm:オーソドックス(右構え)
①ローマン・ゴンサレス 7R TKO オマール・サラド
(WBA世界ライトフライ級タイトル戦、2011年)
(ダウンシーン)
1R:左フック、右ストレートで2度、サラドがダウン
7R:連打でサラドがダウン
(感想:ゴンサレスがタイトル防衛。WBA世界ミニマム級王座を返上したゴンサレス。 決定戦でWBA世界L・フライ級暫定王座獲得。正規王者ファン・カルロス・レベコが王座を返上し、正規王者に昇格。判定で初防衛に成功。これまで28連勝(23KO)。サラドと二度目の防衛戦。挑戦者サラドはメキシコ・アカプルコ出身で、22勝(13KO)3敗。デビューから連勝。ウリセス・ソリスのIBF世界ライトフライ級王座への挑戦はドロー。WBC世界ライトフライ級王座挑戦者決定戦に勝利したが、チャンス無し。WBC世界フライ級王座挑戦者決定戦でTKO負けして後退。WBA世界フライ級暫定王座決定戦でルイス・コンセプシオンにTKO負け。勢いがあるとは言えない状況でゴンサレスに挑戦。メキシコ・カンクンでの一戦(リングアナはルペ・コントレラス)。1R、ジャブ連打、右ストレート、フックのサラド。動きはまずまずだが、パワーはそこそこ。ゴンサレス(トランクスのベルトラインに「TEIKEN」の文字)はそんなサラドをストレート、フックのコンビネーションで追う。左フックダブルでサラドが早くもダウン。立ったが、左ボディからの右ストレートで二度目。その後、接近戦。フックに威力が出てきたサラドだが、ゴンサレスがディフェンス&隙を突く巧さ。4R、バッティングでサラドが右目を負傷。5Rにドクターチェック。打たれながらも反撃してタフなところを見せるサラド。7R、連打でダウン。立ったが、連打をまとめられてレフェリーストップ。ゴンサレスが総合力で勝利。サラドはタフだったが、そこまで。その後、サラドはグレン・ドネア、ジョバンニ・セグラ、エドガル・ソーサらに敗北。ラストファイトはシカゴで。亀田興毅にKO負けだった。)
②ローマン・ゴンサレス 2R KO オマール・ソト
(WBA世界ライトフライ級タイトル戦、2011年)
(ダウンシーン)
2R:左アッパーでソトがダウン
(感想:ゴンサレスがタイトル防衛。三度目の防衛戦。オマール・サラドの次の相手はオマール・ソト。これまで22勝(16KO)7敗1分。メキシコ・イダルゴ出身で、年齢は31。身長は160cmで、ゴンサレスと同じ。デビューから連勝でメキシコ王座(ミニマム級)を獲得。ウリセス・ソリスに判定負けで初黒星。WBOラティノ・フライ級王座戦、IBF世界ミニマム級王座戦、北米フライ級王座戦、WBO世界フライ級王座戦(vs.オマール・ナルバエス)、IBOフライ級王座戦に敗北。WBCの地域王座(フライ級)獲得、防衛でゴンサレスに挑戦するチャンス。経験と連勝中の勢いでどんな試合を見せるか? ラスベガス「MGM Grand」での一戦(「トップランク」の興行。リングアナはジミー・レノン・ジュニア。コーナーには「WOWOW」の看板)。似た体格の二人。ジャブ、左フック、ボディ打ち。ワンツーなど一発ずつパワーを込めるソト。ゴンサレスはいつものように左フックダブルなどスムーズなコンビネーション。2R、右ストレートからの左アッパーでソトが痛烈なダウン。立てず、KO。共にパワーを入れていたが、攻撃の流暢さはゴンサレス。最後のコンビネーションはなかなか残酷な強打だった。ソトは力んでやや動きが固かった(敗因)。その後のソト。再起戦でグレン・ドネアを破ってWBCラティノ・フライ級王座獲得。しかし、メキシコ・フライ級王座決定戦、日本での五十嵐俊幸戦、ブライアン・ビロリア戦に三連続KO負けで引退。)
③ローマン・ゴンサレス 1R KO マヌエル・ヒメネス
(ライトフライ級戦、2012年)
(ダウンシーン)
1R:左ボディでヒメネスがダウン
(感想:世界王者ゴンサレスがノンタイトル戦。ヒメネスはメキシカン。デビューから無敗でWBFミニマム級王者に。防衛にも成功したが、北米ミニマム級王座戦で判定負け、初黒星。続く北米ライトフライ級王座戦はTKO負け。二連敗の状況でゴンサレス戦。メキシコ・クリアカンでの一戦(リングアナはジミー・レノン・ジュニア)。スリムなヒメネスはリカルド・ロペスのようなスタイル。ガードを上げて足で相手から距離を取り、ダッキングしながらジャブ。ゴンサレスは相手にプレッシャーを掛け、斜め下からの右フック、左フック連打。右ボディでヒメネスがダウンしたが、レフェリーはカウントを取らず。左ボディでヒメネスがダウン。今度はカウントするレフェリー。ヒメネスはヒザをキャンバスに着いたまま10カウント。全体的なパワーに差があった試合。重く、速いパンチでゴンサレスが楽勝。ヒメネスは線が細いタイプで、ゴンサレスを倒せるようなパワーに欠けていた。その後のヒメネス。再起二連勝後、連敗続きで引退。)



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