北米J・ウェルター級王者。ハロルド・ブレージャー戦(初戦)、ジョージ・リーチ戦、セルヒオ・アギーレ戦を紹介します。
ジョン・ミーキンス(アメリカ)
身長 cm:オーソドックス(右構え)
①ジョン・ミーキンス 2R 負傷引分 ハロルド・ブレージャー
(北米J・ウェルター級王座決定戦、1986年)
(感想:これまで12勝(10KO)1分のミーキンス(20歳)が初の王座戦。ブレージャー(30歳)はインディアナ州インディアナポリス出身の黒人で、37勝(25KO)7敗。「経験を積みたい」ということで精力的にリングに上がってきた。ロイド・ハニガンらに連敗したこともあったが、実力を付けてインディアナ州王座(J・ウェルター級)獲得。後の世界王者メルドリック・テーラーに判定負け。再起二連勝で北米王座に挑戦。アトランチックシティでの一戦(リングアナはマイケル・バッファ、レフェリーはトニー・オーランド)。似た戦い方の二人。慎重にディフェンスしながらジャブ、右ストレート。2R、右ストレート、フック連打のミーキンス。パワーではブレージャーより上か? しかし、バッティングでブレージャーが激しく出血(プロレスばりの流血だった。そんなに激しくぶつかったようには見えなかったが)。ドクターストップでドロー。何とも残念な終わり方。特別ラフな行為があったわけではなく、「これから」というタイミングで終わってしまった。後、両者はこの北米王座を懸けて再戦。)
②ジョン・ミーキンス 5R TKO ジョージ・リーチ
(ウェルター級戦、1986年)
(ダウンシーン)
2R:右フックでリーチがスタンディングダウン
(感想:ブレージャー戦の次の試合。リーチはワシントンD.C.の黒人。後の世界王者ビンセント・ペットウェイにTKO勝ち。直前の試合は判定負け。アトランチックシティでの一戦(レフェリーはスティーブ・スモーガー)。似たタイプの二人。リーチはコンビネーション(ワンツー、右ストレートからの左フック)。ミーキンスはジャブが中心で、右ストレートに勢い。手数を出していくリーチだが、やや真っ直ぐに攻めるクセ(攻めるときのディフェンスに甘さ)。2R、ミーキンスが強打。左フックを当て、右フックでリーチがスタンディングダウン。3R、リーチが連打。4Rにはサウスポーにスイッチ(特に効果無し)。5R、攻めるミーキンス。ロープ際でアッパー気味の左フックを連発したところでレフェリーストップ。ミーキンスがパワーで勝利。似たところがある両者だったが、ディフェンスにも差があった。リーチはその後、一勝一敗で引退。)
③ジョン・ミーキンス 3R TKO セルヒオ・アギーレ
(ウェルター級戦、1987年)
(ダウンシーン)
2R:右フックでアギーレがダウン
3R:左フック、連打で2度、アギーレがダウン
(感想:リーチ戦の次の試合でブレージャーと再戦したミーキンス(ミーキンスとの初戦後、ブレージャーは北米王者に。ミーキンスとの再戦は二度目の防衛戦)。ブレージャーがディフェンスとパンチを当てるテクニックでやや上回り判定勝ち。ミーキンスはまたしても王座獲得ならず、アギーレと再起戦。アギーレはメキシコシティ出身。ジミー・ポール、ラファエル・ソリスにKO負けしている中堅どころ。アトランチックシティでの一戦(レフェリーはフランク・カプチーノ)。スリムな二人。共に速いジャブ。アギーレは接近戦で右ボディ、インサイドからのフックなど打つときはまとめて連打。ミーキンスはストレート、フックなどを一発ずつ強く打とうとする。2R、右フックでアギーレがダウン。3Rには左フック、連打で二度のダウン。それと同時に試合ストップ。ミーキンスがパワーで勝利。最早、このレベルの相手と戦っても無駄。アギーレは悪い選手ではなかったが、マトモに打たれた。その後、バディ・マクガートにKO負け。最後は連続KO負けで引退。)
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