2025年5月26日月曜日

「ニューヨークの強打者」ジョン・ミーキンス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

北米J・ウェルター級王者。オーサル・ディクソン戦、モハメッド・カオヤ戦、ホセ・リベラ戦を紹介します。


ジョン・ミーキンス(アメリカ)

身長  cm:オーソドックス(右構え)


ジョン・ミーキンス 2R TKO オーサル・ディクソン

(ウェルター級戦、1988年)

「ニューヨークの強打者」ジョン・ミーキンス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:右フックでディクソンがダウン

2R:右ストレートでディクソンがダウン

(感想:ハロルド・ブレージャーとの北米J・ウェルター級王座戦に敗れたミーキンス。その後、連勝。これまで16勝(12KO)1敗2分。ディクソンはテキサスの黒人。なかなか戦績が良く、22勝(20KO)2敗。中堅どころを相手に連勝後、テキサス州王座(J・ウェルター級)獲得。二つの敗北は実力者サミー・フエンテス、ハワード・デービス・ジュニアに判定で喫したもの。直前の試合は元IBF世界ライト級王者ジミー・ポールにKO勝ち。アトランチックシティでの一戦(リングアナはマイケル・バッファ、レフェリーはフランク・カプチーノ)。1R、ガードを固めて前進するディクソン。接近してフック攻撃。ミーキンスは力強く左ジャブ、左フック。右フックで足に来たディクソン。連打されて右フックでダウン。2R、ダメージを引きずるディクソン。右ストレートでダウン。今度も立ったが、左フック、右ストレートで攻められてレフェリーストップ。期待のディクソンだったが最初に効いてしまい、何と2Rで終わってしまった。ミーキンスはパンチがあるだけではなく、タイミングを捉える巧さもある。その後のディクソン。再起戦は何と1RでのTKO負けで引退。カムバックしてテレンス・アリと対戦したが、これもTKO負けで完全引退。ミーキンス戦で全てがおかしくなってしまったようだ。)


ジョン・ミーキンス 3R TKO モハメッド・カオヤ

(ウェルター級戦、1988年)

「ニューヨークの強打者」ジョン・ミーキンス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:左フックでカオヤがダウン

3R:右フックでミーキンスがダウン、左フックでカオヤがダウン

(感想:中堅どころとの試合が続くミーキンス。これまで18勝(14KO)1敗2分。カオヤはウガンダ・カンパラ出身の黒人サウスポーで、11勝(5KO)3敗。デンマークを主戦場としてきたが、フランスでの欧州王座戦(J・ウェルター級)でKO負け。再起戦はアメリカ。ホルヘ・マイソネットにTKO負け。二連敗の状況でミーキンス戦。アトランチックシティでの一戦(リングアナはマイケル・バッファ)。スリムなカオヤ。右ジャブ、左ストレート、接近戦ではショートフック。積極さがあるが、パンチは軽め。ミーキンスはジャブ中心で、ワンツー、左フック。2R、ボディを攻めるカオヤだが、左フックでダウン。さらに左右フックで攻められるが、勇敢にも打ち返す。3R、仕上げにかかるミーキンスだが、右フックカウンターでダウンするハプニング。立ち上がり、ワンツーからの左フックでカオヤをダウンさせる。さらにハプニング。ロープ際でカオヤが連打されてレフェリーが止めに入ったが、同時に右フックが入ってミーキンスがダウン。結局、試合はミーキンスのTKO勝ち。最後にダウンを奪ったカオヤは「勝ったのはオレだ!」といった振る舞いだったが、そのダウンは「無効」。ダウンを奪う前に試合は終わっていた。ミーキンスが危うい勝利。パンチの伸びとパワーは見事だったが、ダウンを食った。カオヤはミーキンスの勢いを上手く利用してダウンを奪ったが、全体的にパワー不足。これが最後の試合に。)


ジョン・ミーキンス 2R KO ホセ・リベラ

(J・ウェルター級戦、1990年)

「ニューヨークの強打者」ジョン・ミーキンス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:連打でリベラがダウン

(感想:カオヤ戦の次の試合で元WBC世界J・ウェルター級王者ソウル・マンビーに2-0で勝利したミーキンス。続いてメルドリック・テーラーのIBF世界J・ウェルター級王座に挑戦したが、8RでTKO負け。リベラと再起戦。リベラはプエルトリコ・バヤモン出身。1980年、デビュー。ブライアン・ミッチェルのWBA世界J・ライト級王座に挑戦してドロー。再戦は判定負け。階級を上げたが、ロドルフォ・アギラル、ロジャー・メイウェザーに敗北。メイウェザーに敗れた再起戦でミーキンスと勝負。ニューヨーク州ポキプシーでの一戦(リングアナはマイケル・バッファ)。軽快なフットワーク&ジャブのミーキンス。フック連打からの左フックに迫力。リベラも良い選手。ジャブを使いながら思い切りのいいストレート、フック。特に右フックに威力。2R、ワンツーを出すリベラだが、ミーキンスはディフェンス。ロープ際での連打でリベラがダウン。立ったが、カウントアウト。ミーキンスが連打をまとめて一気に勝利。リベラが良いパンチを打つためもっと長い試合になりそうな感じもしたが、ミーキンスはやはりパワーがある。その後の二人。リベラはファン・マルチン・コッジのWBA世界J・ウェルター級王座に挑戦するチャンスを(なぜか)与えられたが、7RでTKO負け。ミーキンスはサントス・カルドナに判定勝ちして北米J・ウェルター級王座獲得(この王座はハロルド・ブレージャー、リビングストン・ブランブル、カルドナに渡り歩いていたが、ミーキンスの腰に。ブレージャーに間接的に雪辱した形)。しかし初防衛戦で実力者テレンス・アリに敗北。それが事実上のラストファイトとなり、二度目の世界挑戦は無し。間違いなく強かったが、上には上がある世界。)  

0 件のコメント:

コメントを投稿