2025年5月26日月曜日

「ニューヨークの強打者」ジョン・ミーキンス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

北米J・ウェルター級王者。デビュー当初の試合。メルビン・リチャードソン戦、ホセ・ルイス・アレハンドロ戦ほかを紹介します。


ジョン・ミーキンス(アメリカ)

身長  cm:オーソドックス(右構え)


ジョン・ミーキンス 3R KO メルビン・リチャードソン

(J・ウェルター級戦、1984年)

「ニューヨークの強打者」ジョン・ミーキンス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:右ストレート、左フックで2度、リチャードソンがダウン

(感想:ニューヨーク出身のスリムな黒人ミーキンス。アマチュアではニューヨーク王者に。プロ入りしてこれまで二連勝。リチャードソンはニュージャージー州の黒人で、中堅サウスポー。アトランチックシティでの一戦(レフェリーはフランク・カプチーノ)。慎重に相手を見てジャブ、ワンツーのミーキンス。右ストレートにパワーがあり、ジャブには正確さ。左ボディを入れる器用さもある。リチャードソンはオーソドックスでスタートして左ジャブ。サウスポーにチェンジして右ジャブ、左右フック。距離を取って戦うボクサータイプで右フックにパワーがあるが、受け身の試合ぶり。パワーで攻めるミーキンス、左でカウンターを取るリチャードソン。3R、右ストレートでリチャードソンがダウン。立ったが、左フックで二度目のダウン、KO。ミーキンスが力強い勝利。相手がサウスポーでもジャブ、左ボディを上手く当てていた。リチャードソンは勝てるような打ち方、試合ぶりではなかった(せっかくの右フックがもったいない)。その後も勝ったり負けたりでキャリア終了。)


ジョン・ミーキンス 3R KO ホセ・ルイス・アレハンドロ

(J・ウェルター級戦、1985年)

「ニューヨークの強打者」ジョン・ミーキンス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:左ボディでアレハンドロがダウン

(感想:これまで5連勝(5KO)のミーキンス(19歳)。アレハンドロ(27歳)はプエルトリカンで、13勝(2KO)5敗3分。フェリックス・トリニダードに判定勝ち(と言ってもあの「フェリックス・トリニダード」ではない別人)、ラファエル・ソリス(後、ヘクター・カマチョのWBC世界J・ライト級王座に挑戦してKO負け)にTKO負け。プエルトリコからアメリカに主戦場を移して以来、連敗中。アトランチックシティでの一戦(リングアナはマイケル・バッファ)。サウスポーのアレハンドロ。距離を取って速い右ジャブ。左ストレートからの右ジャブといったテクニックも持っている。しかし、パワーはミーキンス。速さもあるジャブを強く打ち、接近してボディフック。3R、フック連打からの左ボディでアレハンドロがコーナー付近でダウン。座り込んだまま10カウントを聞いた。ミーキンスがボディ攻めで勝利。左フックが得意なミーキンスにとってサウスポーは敵ではないようだ。アレハンドロはパンチの速さはあったが、そこまで。その後、ジョー・フレージャー・ジュニアとドロー、後の世界王者バディ・マクガート、ビンセント・ペットウェイに連敗して引退。)


ジョン・ミーキンス 1R 負傷引分 マーティン・キロス

(ウェルター級戦、1985年)

「ニューヨークの強打者」ジョン・ミーキンス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:これまで9連勝(8KO)のミーキンス(20歳)。キロス(22歳)はメキシコ・シウダードファレス出身で、24勝(18KO)7敗2分。ホセ・ルイス・ラミレスに判定負け、ロジャー・メイウェザーにTKO負け、カリフォルニア州王座(J・ウェルター級)に挑戦して判定負け。このところ二連勝中。アトランチックシティでの一戦(リングアナはマイケル・バッファ、レフェリーはトニー・オーランド)。ジャブ、ワンツー、左フックのキロス。左フックはやや振りが大きめ。ミーキンスは力強いショート連打。ところがバッティングでキロスが負傷。 ドクターチェックでドロー。消化不良な結果。攻撃の正確さではミーキンスの方が上だったように見えたが、短い試合だったため何とも言えない。その後のキロス。敗れたが、メルドリック・テーラー、テレンス・アリ、アイク・クォーティといった当時の実力者と数多く対戦(ミーキンスと再戦することはなかった)。メキシコ王座(ウェルター級)も短期間ながら保持できた。)

 

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