S・ウェルター級。タイトル戦&キャリア終盤の試合。フェルナンド・フェルナンデス戦、アンディ・リー戦を紹介します。
ママドゥ・チャム(フランス)
身長175cm:オーソドックス(右構え)
①ママドゥ・チャム 1R TKO フェルナンド・フェルナンデス
(WBAインターコンティネンタル・スーパーウェルター級タイトル戦、2001年)
(ダウンシーン)
1R:ワンツーでフェルナンデスがダウン
(感想:チャムがタイトル初防衛。フェリックス・トリニダードのWBA王座に挑戦してTKO負けしたチャム。インターコンティネンタル王座を獲得し、初防衛戦。挑戦者フェルナンデスはシカゴのサウスポーで、ニックネームは「Fearless(何も恐れない男)」。デビューから連勝後、TKOで初黒星。続くイリノイ州王座戦(スーパーウェルター級)でTKO負けで二連敗。TKOで同王座獲得。その次の試合でチャムに挑戦。どんな動きを見せるか? フランス・マルセイユでの一戦。右ジャブを連打して左ストレートのフェルナンデス。攻めの姿勢ではあるが、右フックを大振りするなどバランスがあまり良くない印象。チャムは右ストレートを当て、相手がサウスポーでもあまり関係なさそう。ワンツーでフェルナンデスがダウン。立ったが、ヨロめいてレフェリーストップ。チャムが楽勝。最後のワンツーはそれほど強く当たったようには見えなかったが、効くパンチだったのだろう。フェルナンデスはパンチが軽め。それではチャムの攻めを阻止できない。その後のフェルナンデス。ミッケル・ケスラーにTKO負けするなど6回戦、8回戦の試合が続いたが、あのフランキー・ランドールをTKOしてNABAスーパーウェルター級王座奪取。しかし、そこまで。初防衛に失敗後、全米スーパーウェルター級王座戦にも敗北。)
その後のチャム
WBA世界S・ウェルター級暫定王座に挑んだがTKOで敗北。欧州王座奪回にも失敗。ブランクがちに連続KO負け後、マイナー王座(ミドル級)獲得するなど連勝。
②アンディ・リー 3R TKO ママドゥ・チャム
(スーパーミドル級戦、2010年)
(感想:リーはロンドン出身の白人サウスポー。アマチュアで実績。2004年のアテネ・オリンピックに出場(メダルは獲得ならず)。プロデビューはアメリカ。以来、欧州とアメリカで連勝。ローカル王座(スーパーミドル級)を獲得したが、TKOで初黒星。そこから連勝でチャム戦。アイルランド・リマリックでの一戦。距離を保ちながら右ジャブ、左ストレートのリー。接近戦では左右フック連打。チャムは右パンチを当てようとするが、空転。リーの左パンチを食い、2R終了後に棄権。リーがサウスポーのテクニックで勝利。ガードがしっかりできていた印象。チャムはピークを過ぎていた。元々動きが速くないうえに攻める勢いが無くなってはどうしようもない。その後の二人。リーは北米王座(スーパーウェルター級)などを獲得後、決定戦でWBO世界ミドル級王者に。しかし、王座としては短命に終わった。チャムは勝ったり負けたりで結局、世界王者になれず。最も勢いがあるときに世界挑戦した相手がトリニダードだった不運があった。)
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