WBO世界ヘビー級王者。デビュー当初のモーゼス・ハリス戦、ロニー・スミス戦、アーティス・ペンダーグラス戦を紹介します。
レイモン・ブリュースター(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)
①レイモン・ブリュースター 1R KO モーゼス・ハリス
(ヘビー級戦、1996年)
(ダウンシーン)
1R:左ボディでハリスがダウン
(感想:インディアナ州インディアナポリス出身の黒人ブリュースター。ニックネームは「Relentless(情け容赦無い男)」。「ボクシング一族」でクリス・バード(世界ヘビー級王座獲得)は従兄弟。7歳でボクシングをスタート。アマチュアで活躍し、1995年の全米アマチュアボクシング選手権でヘビー級王者に。これがプロデビュー戦で23歳。ハリス(31歳)はオハイオ州ヤングスタウン出身の黒人サウスポー。これまで1勝(1KO)4敗。ラスベガスでの一戦(ラリー・ドナルド、ハシム・ラクマンらが登場したヘビー級イベント。リングアナはジミー・レノン・ジュニア)。腹が少し出ているハリス。右ジャブ、左ストレートを出すが、バランスがよろしくない。ブリュースターが大きなフックで前進し、接近戦ではショート連打。ブリュースターの右腕をホールドするハリスだが、左ボディを食ってダウン。うずくまったままカウントアウト。ブリュースターがあっけない勝利。大雑把な攻めとショートパンチ。粗い試合ぶりだった。ハリスは基本がなっていない男。その後もリングに上がり続けたが、ダネル・ニコルソン、グレグ・ペイジらを相手に全敗。「便利なかませ犬」的な扱われ方だったようだ。)
②レイモン・ブリュースター 3R TKO ロニー・スミス
(ヘビー級戦、1997年)
(ダウンシーン)
2R:左フック、右アッパーで2度、スミスがダウン
3R:左フックでスミスがダウン
(感想:これまで4連勝(4KO)のブリュースター。スミスはあの元WBC世界J・ウェルター級王者、ではない。アーカンソー州ブライスビル出身の黒人で、31歳。ニックネームは「The Bear(クマ)」。身長179cm(ヘビー級にしては低い)、2勝(2KO)3敗。カリフォルニア州ビバリー・ヒルズでの一戦(リングアナはジミー・レノン・ジュニア)。共にガッチリした身体で精悍な顔つき(強そう)。ブリュースターは左のガードを下げた構えから速いジャブ、キレとパワーの右ストレート、左ボディ打ち。スミスは豪快なフックの持ち主で、当たったら一発で相手をKOできそうなほど強振。2R、フックで攻めるスミスだが、左フックでダウン。立ったが、右アッパーで二度目。3R、ロープ際で左フックを食ってスミスがダウン。レフェリーは直ちに試合を止めた。ブリュースターが活きのいい攻めで豪快に勝利。左ボディ打ちに特にキレがあった。スミスもヘビー級らしい豪快なボクシングで、迫力。しかし、振りが大きく、隙があったようだ。その後、スミスは多くの試合。しかし、クリフォード・エティエンヌ、オベド・サリバンにKOされるなど「かませ」な存在。タイトル戦は無し。通算戦績7勝(7KO)38敗。)
③レイモン・ブリュースター 1R TKO アーティス・ペンダーグラス
(ヘビー級戦、1998年)
(感想:連勝のブリュースター。ペンダーグラスはフロリダ州フォート・ローダデール出身の黒人で、ニックネームは「Mad」(危ない奴?)。これまで9勝(9KO)9敗。勝つときはいつもKO、というのが「Mad」の由来か? 元々はミドル級。ベテランのデニス・アンドリュースに判定負け。このところクルーザー級、ヘビー級で四連敗中。アトランチックシティでの一戦。パワーアップしたブリュースター。右ストレート、左フックにパワー。パワフルに左ボディからの左フック、右ボディアッパー。ペンダーグラスの動きも悪くない。マイク・タイソンばりにガードを上げてヘッドスリップしながらジャブ、接近してインサイドから右フック。器用なペンダーグラスだが、身体全体のパワーに差が。右ストレートが効いたペンダーグラス。左フックを連打されたところでレフェリーストップ。ブリュースターが一気に勝利。早く上位陣との試合が観たい、と思うような勝ちっぷりだった。ペンダーグラスはヘビー級では厳しい。その後、中堅相手に連勝、ラリー・ドナルドに敗北、元WBA王者グレグ・ペイジに勝利。中堅選手としてキャリアを全うした。)
0 件のコメント:
コメントを投稿