WBC・WBO世界ヘビー級王者。世界王者になる前の試合。マーカス・ロウド戦、アルベン・ベリンスキー戦ほかを紹介します。
ビタリ・クリチコ(ウクライナ)
身長200cm:オーソドックス(右構え)
①ビタリ・クリチコ 2R TKO マーカス・ロウド
(ヘビー級戦、1998年)
(ダウンシーン)
1R:連打でロウドがダウン
2R:右ストレートでロウドがダウン
(感想:デビューから連勝のクリチコ。プロ14戦目。ロウドはミネソタ州デトロイト・レイクス出身の黒人。ニックネームは「Big Tuna(大マグロ)」。デビューから連勝だったが、WBC米大陸王座戦でTKO負け(初黒星)。トミー・モリソンには1RでKO負け。クリチコ戦はランス・ウィテカーに2RでTKO負けした再起戦となる。ドイツ・ベルリン(フリードリヒスハイン)での一戦。スキンヘッドのロウド(丸っこい顔&身体)。笑顔で入場。クリチコはシリアスな表情。ゴング。ロウドが左のガードを下げた構えからジャブ、意表を突く右ストレート。どうやらトリッキーな動きをしながら右を一発当てる作戦らしい。クリチコはアップライトスタイルでジャブ連打、右ストレート。フックは手打ち気味だが、正確。左フックでダウン寸前になったロウド。連打でダウン。続く2Rには開始早々の右ストレートでこの試合二度目のダウン。立ったが、フラついてレフェリーストップ。クリチコが定評のある右ストレートで勝利。ロウドは打たれ弱さ。引退した方がいいと思うような戦いぶりだった。しかし、その後もリディック・ボウ、ブルース・セルドンらを相手に多くの試合(日本でオケロ・ピーターにTKO負け)。通算戦績35勝(29KO)51敗2分。)
②ビタリ・クリチコ 2R TKO アルベン・ベリンスキー
(ヘビー級戦、1998年)
(ダウンシーン)
2R:右フックでベリンスキーがダウン
(感想:プロ15戦目。ベリンスキーはブルガリア・スモリャン出身。ヨーロッパを主戦場にこれまで五連勝。アメリカでも試合。ブルガリア王座を獲得している。ドイツ・ミュンヘンでの一戦。思い切りがいい打ち方のベリンスキー。鍛えられた身体でダッキングしながら右ストレート、左フック。体格で上回るクリチコはジャブ、ワンツー、フックで応戦。打ち下ろすような右ストレートがこの試合でも効果的。パンチの振りが大きいベリンスキーは早くも疲れてクリンチ。2R、クリチコの正確なフックが次々にヒット。左フックが入ったところでレフェリーが止めようとしたが、右フックが入ってベリンスキーがダウン。立ったがダメージ深く、レフェリーストップ。クリチコが打ち下ろすストレート、正確なフックで勝利。勢いよく攻める相手をパンチ&クリンチで上手く対処。ベリンスキーは強そうなパンチだったが、攻め方が雑でスタミナ不足。これが事実上のラストファイトとなった。)
③ビタリ・クリチコ 3R KO ルイス・モナコ
(ヘビー級戦、1998年)
(ダウンシーン)
3R:ワンツーでモナコがダウン
(感想:プロ16戦目。モナコはコロラド州デンバーの黒人で、勝ったり負けたり、連敗したりのキャリア。バタービーンに1RでKO負け、トレバー・バービック、マイケル・グラント、ジェレミー・ウィリアムスに連敗、元WBA王者マイケル・ドークスに判定勝ち、ジェームズ・ダグラスに反則負け。このところカーク・ジョンソン、ローレンス・クレイベイらを相手に連敗中。ドイツ・ケルンでの一戦。ドレッドヘアーのモナコ。体型などがマイケル・ドークスに似た雰囲気。右ストレート、左右フックで勇敢な攻め。クリチコはジャブで応戦したり、相手の勢いをそぐためクリンチしたり。予想通り勢いが落ちていくモナコ。クリチコがワンツー、左を当てるテクニック。打たれるモナコはクリンチ。3R、左フックが効いたモナコ。ワンツー(&フォローの左フック)でダウン。立てず、KO。クリチコが攻める相手をクレバーにさばいて勝利。ただ、この試合でも自身に有利な体格差。同じように大きい選手が相手の場合でもこのような勝ち方ができるだろうか? モナコはスタミナ不足。その後も負けが多かったが、多くの試合。レイモン・ブリュースター、ランス・ウィテカーらと戦った。)
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