2023年3月15日水曜日

「強力な右クロス」トム・ブンブン・ジョンソン①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界フェザー級王者。IBF戦のマヌエル・メディナ戦(初戦)、オルランド・ソト戦、ベニー・アンパロ戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

トム・ジョンソン(アメリカ)

身長166cm:オーソドックス(右構え)

マヌエル・メディナ 9R 負傷判定 トム・ジョンソン

(IBF世界フェザー級タイトル戦、1991年)

「強力な右クロス」トム・ブンブン・ジョンソン①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:メディナがタイトル防衛。インディアナ州エバンズビル出身のジョンソン。普通っぽい名前であるため、ニックネームの「Boom Boom」(元WBA世界ライト級王者レイ・マンシーニと同じ。強打を振るう姿をイメージしたもの)を付けて「ブンブン・ジョンソン」と呼ばれる。ハロルド・ウォーレン、トロイ・ドーシーに苦戦したが実力を付け、IBF1位として初の世界挑戦。王者メディナは「マンティカス(油)」のニックネームを持つメキシカン。油のように柔軟な動きから繰り出すしつこいジャブでポイントを取る男。トロイ・ドーシーを破って世界王座獲得。これが初防衛戦。カリフォルニア「グレート・ウェスタン・フォーラム」での一戦。互いにジャブをよく出す。ジョンソンが右クロス、意表を突くタイミングで左フック。メディナはフットワーク&ジャブ、そして連打。パワーのジョンソン、スピード&手数のメディナ。攻めるジョンソンだが、メディナが素早い動きでディフェンス。メディナが手数と当てるテクニックで少し上回る印象。9R、バッティングでメディナが負傷。判定を取り、3-0でメディナが防衛。ジョンソンはパワーがあるだけではなく、1Rから右クロスを打つなど良いところを見せた。ただ、パワーを込める分、手数で敗北。ポイントでは差がついたが、両者には大きな力の差は無かったように見えた。)


トム・ジョンソン 12R 判定 オルランド・ソト

(IBF世界フェザー級タイトル戦、1994年)

「強力な右クロス」トム・ブンブン・ジョンソン①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

5R:右フックでソトがダウン

(感想:ジョンソンがタイトル防衛。マヌエル・メディナとフランスで再戦したジョンソン。右ストレートのカウンターでダウンを奪い、2-1の判定で王座獲得。初防衛戦をシュガー・ベビー・ロハス(コロンビア)と行い、判定勝ち。二度目はフランスのステファーヌ・アックンに9RでTKO勝ち。三度目の相手はパナマのソト。IBF1位で、これまで全勝。ただし、まだ王座を獲得したことがなく、試合のほとんどは地元。ミズーリ州セントルイスでの一戦。共に黒人選手で速いジャブ、右ストレート、左右フック。似たタイプ同士。パンチにパワーとスピードがあり、手数も多い。しかし、ソトが接近戦でローブロー(2Rほか)。共にパワフルでディフェンスもできるが、フックを当てる正確さで微妙にジョンソンがポイント上、上回る。5R、右フックを決めたソトだが、逆に右フックを食ってダウン。それでも積極的なソト。しかし、7Rにローブローでついに減点。8R、ジョンソンがマイク・タイソン式「右ボディからの右アッパー」。ソトの右ストレートもヒット。12R終了間際にハプニング。ソトの右ストレートが効いてジョンソンのヒザが「ガクン」。ラウンド終了後にも打ち合ってジョンソンが転倒し、後頭部をロープ下段で痛打。判定は3-0だったが、共に強く、実力的にはほぼ互角。ディフェンスでジョンソンが競り勝った。ソトは世界王者レベルの戦いを見せたが、ローブローが残念だった。その後、WBAやWBCの地域王座(フェザー級)を獲得し、世界挑戦のチャンスも得たが、世界王座を獲得することはできなかった。)


トム・ジョンソン 12R TKO ベニー・アンパロ

(IBF世界フェザー級タイトル戦、1994年)

「強力な右クロス」トム・ブンブン・ジョンソン①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ジョンソンがタイトル防衛。これまで35勝(23KO)2敗1分のジョンソン。四度目の防衛戦。IBF7位の挑戦者アンパロはドミニカ出身。12勝(5KO)2敗5分。直前の試合では全米フェザー級王座に挑戦して引き分け。まだ、王座を獲ったことがない。アトランチックシティでの一戦。この試合も激しい内容。1Rから接近戦。ジャブ、ワンツー、フック連打。共にパワフルであるが、当てる巧さはジョンソン。右ストレート、左フックを決め、左ボディ打ちも巧い。「このままではキツい」と考えたか、ジョンソンは距離を取ってワンツー、右カウンター。攻めるアンパロは良いパンチ(特に右ストレート、左フック)を持っているが、ディフェンスされてしまう。12R、左フックが効いたアンパロ。連打を浴びてレフェリーストップ。ストップと同時にキャンバスに倒れた。ジョンソンが激戦をディフェンス&当てるテクニックで勝利。最初から最後まで実に激しい試合だった。健闘したアンパロ。これが最後の試合となった。)

トム・ブンブン・ジョンソン②

フランシスコ・セグラ戦、マヌエル・メディナ戦(三戦目)、エディ・クロフト戦 

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