2023年3月13日月曜日

「韓国のブルドーザー」朴永均②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBA世界フェザー級王者。世界王座戦。エベル・ベレニョ戦、タノムチット戦、エロイ・ロハス戦(第三戦)を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

朴永均(韓国)

身長170cm:オーソドックス(右構え)

朴永均 12R 判定 エベル・ベレニョ

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1992年)

「韓国のブルドーザー」朴永均②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:朴がタイトル防衛。六度目の防衛戦。ベレニョ(コロンビア)はWBA1位でこれまで全勝。しかし、まだ王座を獲ったことがなく、全て地元で戦ってきた。初の海外試合。しかもアジアでの試合でどんな動きを見せるか?  サウスポーのベレニョ。ガードを上げて右ジャブ、左ストレート。接近戦では振りの大きいフック。かつての名選手イラリオ・サパタによく似ている。朴は左を使いながら前進し、右を当てようとする。攻める朴、応戦するベレニョ。パンチがシャープで大きいフックには迫力があるベレニョだが、朴が手数とタフネスで押し切ろうとする。7R、パワフルな連打を見せるベレニョ。しかし、オープンブローを注意され、8Rには減点。終盤は共に疲れが見られ、クリンチ多し。最終12R終わり頃にハプニング。朴が悲鳴。角度的によく見えなかったが、どうやらベレニョに肩をかまれたらしい。12R終了。判定は3-0。朴が力技で勝利。ベレニョは良いパンチを持っていたが、ジャブで相手を止められなかったのが敗因であろう。後、ベレニョはトム・ジョンソンのIBF王座に挑戦したがTKO負け。世界は獲得できなかった。)


朴永均 4R TKO タノムチット・キャットクリアンカイ

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1993年)

「韓国のブルドーザー」朴永均②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:朴がタイトル防衛。七度目の防衛戦。WBA9位の挑戦者タノムチットはタイ王座(フェザー級)を獲得している選手であるが、ルイシト・エスピノサには1RでKO負けしている。レフェリーは森田健。速いジャブを連打するタノムチット。動きも機敏。互いに右ストレート。激しい接近戦。1Rから朴が右をヒットさせる。タノムチットも良い右ストレートを持っており2Rにはヒットさせたが、攻めるときのディフェンスが甘い。ひたすら前進して連打する朴。タノムチットはロープを背負うシーンが目立つ。4R、コーナー付近でタノムチットが連打を浴びてレフェリーストップ。攻めの姿勢で朴が勝利。同じように打ち合ったが、微妙に朴の方がディフェンスが巧かった。タノムチットはこれが最初で最後の世界戦となった。)


エロイ・ロハス 12R 判定 朴永均

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1995年)

「韓国のブルドーザー」朴永均②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」
最後はスタミナ切れ

(感想:ロハスがタイトル防衛。全泰植(韓国)に判定勝ちして八度目の防衛に成功した朴。九度目の防衛戦で一度は勝っているロハスに2-1で敗北し、王座陥落。再起二勝。ロハスと三度目の対戦。王座奪回なるか? 王者ロハスはベネズエラのハードパンチャー。打たれ弱さはあるが、固いコブシで勝負する男。レフェリーはジョン・コイル(反則に厳しめ)。ロハスが伸びるジャブ、右ストレート、そして左フック。パンチにはキレがある。朴はいつものように左を使いながら右を当てようとする。接近戦では互いにフック連打、ボディ攻撃。闇雲に連打する朴だが、8Rにバッティングで減点。終盤には疲れが如実に現れ、クリンチ、ホールドを繰り返す。12R終了。判定は2-1。最初から最後まで接戦だったが、終盤で差がついたと思われる。これで朴は引退。器用なタイプではなかったが、異常なタフネスとスタミナ。微妙にパンチをかわす巧さもあった。)

朴永均①

アントニオ・エスパラゴサ戦、竹田益朗戦、ジョバンニ・ニエベス戦

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