2023年3月12日日曜日

「韓国のブルドーザー」朴永均①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBA世界フェザー級王者。世界王座戦。アントニオ・エスパラゴサ戦、竹田益朗戦、ジョバンニ・ニエベス戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

朴永均(韓国)

身長170cm:オーソドックス(右構え)

朴永均 12R 判定 アントニオ・エスパラゴサ

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1991年)

「韓国のブルドーザー」朴永均①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:朴がタイトル獲得。ソウル出身の朴。WBA世界フェザー級王座を結局、八度も防衛。しかしながら、試合は全て韓国。タフではあるが、バッティングを交えた攻めをするラフな選手だった印象。デビュー以来、連戦連勝。しかし、崔在元に判定負けして韓国J・フェザー級王座陥落。韓国フェザー級王座、東洋太平洋フェザー級王座獲得。東洋王座を二度防衛し、WBA2位としてこの念願の世界初挑戦。王者エスパラゴサはベネズエラの強打者で「アルゲリョ二世」と評価する関係者もいるほどの実力者。日本でも防衛に成功している一級品の選手。ジャブを使いながら接近して右ストレート、左右フック乱打の朴。エスパラゴサはジャブ、右ストレート、左フックで応戦するが、タフな朴は構わず前進。2R終了後、ジャブを打ってしまうエスパラゴサ。その後もワンツー、右ストレートからの左フックがパワフルなエスパラゴサだが、距離を詰められて思うように試合のペースを作れない。5R、朴がヘディング&パンチ。朴の右フックがよく当たっている印象のまま12R終了。判定は3-0。無骨なラッシャーの朴が一流王者から王座奪取。レフェリー(スタンリー・クリストドーロー)が朴の反則(頭をぶつけていく作戦)に甘い対応だったのが気になるが、判定は文句無し。足で距離を作れなかったエスパラゴサはこれで引退。) 


朴永均 6R TKO 竹田益朗

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1991年)

「韓国のブルドーザー」朴永均①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:朴がタイトル初防衛。朴の初防衛戦。「陽光アダチ」ジムの挑戦者、竹田はWBA8位。1988年度西日本フェザー級新人王、1989年度B級トーナメントフェザー級優勝といった実績。日本王座を獲得したことはないが、このところ連勝中。敵地で初の世界挑戦。ジャブ、右ストレート、左フックの竹田。距離を取って戦おうとするが、朴がジャブを使いながら接近し、ワンツー、フック連打。竹田は右フックに良いものがあるが、頭の位置が変わらないためディフェンスに隙がある。朴がラッシングパワーで優勢。6R、連打を浴びて竹田の手が出なくなったところでレフェリーストップ。ストップに納得いかないといった表情の竹田だったが、反撃しない状態が続けば止められても仕方がない。その後、竹田はヘナロ・エルナンデスのWBA世界J・ライト級王座に挑戦して敗北。日本J・ライト級王座への挑戦も敗北。王座を獲得することはなかった。)


朴永均 12R 判定 ジョバンニ・ニエベス

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1992年)

「韓国のブルドーザー」朴永均①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:朴がタイトル防衛。好調の朴。二度目の防衛戦ではあの強打者エロイ・ロハス(ベネズエラ)に判定勝ち。三度目は浅川誠二、四度目は松本好二にそれぞれKO勝ち。そして五度目はベネズエラのニエベス。WBA8位ではあるが、これまでの試合は全て地元で、王座を獲得した経験はまだ無い。戦績も良くないが、実力者ラモン・グスマンに勝利してこの世界戦のチャンスを得た。1Rから接近戦を仕掛けるニエベス。共に左右フックで打ち合う。似たようなタイプ同士ではあるが、朴の右が時折ヒット。4Rにはヘディングを食らわすなどニエベスは荒っぽいところも朴とソックリ。8R、朴の右フックでニエベスのマウスピースが吹っ飛ぶ。互いにディフェンスしながら最後まで打撃戦。判定は3-0。共にスタミナ充分だった接戦。どちらが勝ったとは言い難い内容。「互角の場合は王者がポイントを取る」ということだったと思われる。善戦したニエベスだが、次の試合でエロイ・ロハスに判定負け。朴戦が最初で最後の世界戦となった。)

朴永均②

エベル・ベレニョ戦、タノムチット戦、エロイ・ロハス戦(第三戦)  

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